ウェブマスターの皆様に質問です。
昨今、Googleはページエクスペリエンスに関して強く意識しているように感じませんか？

例えば、2021年以降からランキング要因として加わると明言されている「Core Web Vitals」なんかもそれにあたりますよね。そして、先月も記事にした内容ですが、「モバイルファーストインデックス（MFI）」もそうですね。強制移行が決まっています。

Google検索のランキング要因にCore Web Vitalsが導入される！？

2020年9月全サイトのモバイルファーストインデックス移行が決定

こういったGoogleのページエクスペリエンスを意識しているであろう行動に疑問を抱いたウェブマスターがTwitterで質問したところ、Googleのダニー・サリバン（Danny Sullivan）氏がそれに対して回答を示しました。

徐々に重要になってくる可能性が！

サリバン氏の回答をまとめると以下のような内容になります。

• ページエクスペリエンスのランキング要因は急激に変化するわけではない。
• ページスピードやモバイルフレンドリーなど相対的評価にも依存する。
• ページエクスペリエンスシグナルも多くのサイトで共通の特徴となれば、初期導入時よりも重要視されていくだろう。

I said it shouldn’t be the case that overnight, we flip some type of switch and there’s a massive change. That’s not typically how rollouts of this nature (such as speed, mobile-friendly) have worked. And also that things tend to be relative…

— Danny Sullivan (@dannysullivan) February 24, 2021

Core Web Vitalsを含むページエクスペリエンスシグナルを導入しても、導入された当初はそれほど大きな要因とはなり得ないですが、将来的に徐々にその要因が強まっていくと考えられるということです。
これに対し、サリバン氏は「モバイルフレンドリー」を例にとって説明しています。
２つ目のリプライの文章にあります。

Consider when mobile-friendliness began, plenty of pages still needed to become that way. So while it was a factor, using it more heavily as a factor initially doesn’t make much sense. But over time, it (like any factor) might become more valuable….

— Danny Sullivan (@dannysullivan) February 24, 2021

要約すると以下の通り。

モバイルフレンドリーの導入時、モバイルフレンドリーに対応できているサイトは少なかった。その状態でモバイルフレンドリーを強いシグナルとしてしまっては意味がない。徐々に広がりをみせ、モバイルフレンドリーなサイトが増えていくにつれて影響度が増す。

コンテンツとページエクスペリエンス

3つ目のリプライにページエクスペリエンスのGoogle検索結果への影響に関して記載しています。

So with page experience, it could become a more important factor over time than with an initial launch as a great page experience becomes more common to pages. But also, and as we’ve kept saying, it’s one of many factors: https://t.co/9halYfBgi3 pic.twitter.com/nbvGpxquxp

— Danny Sullivan (@dannysullivan) February 24, 2021

この部分を要約すると以下の通り。

ページエクスペリエンスは重要な指標だが、Googleはページエクスペリエンスが劣っていても全体的に価値の高い情報を含むページを上位にランクインするようにしている。ページエクスペリエンスが優れていても、コンテンツが優れたページを上回ることはない。

つまり、有益なコンテンツであるかどうかが第一段階として大事。
そのうえでページエクスペリエンスが大事になる。ということです。
たとえばコンテンツが同程度のページ（サイト）が複数存在しているのなら、ページエクスペリエンスが大事な指標になるということです。

Googleのページエクスペリエンスに関する考え方に関しては以下のページをご確認ください。
ここに書かれている内容を深く読み解くことでよりコンテンツの重大さ、そしてそのうえでページエクスペリエンスも大事な指標であることが分かってくるでしょう。

Google のページ エクスペリエンスについて | Google 検索セントラル  |  Google Developers