GooglebotがHTTP/2をサポートすると何が変わる?サーバーのアップグレードは必要?
- 投稿日:2020.09.25
- 風俗SEO
2020年11月よりGooglebotがHTTP/2のサポートを開始すると、ウェブマスター向けの公式ブログにて発表されました。
HTTP/2とは?
HTTP/2はウェブページのデータをサーバーから取得する際の新しい通信方法のこと。
現在広く使われているHTTP/1.1は1999年に公開されました。その約16年後の2015年に公開されたのがHTTP/2です。
HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)はウェブサーバーとクライアント(ブラウザなど)が通信するための規格。
クライアント側がサーバーに対してリクエストを送り、サーバー側はそのリクエストに対してレスポンスを行います。これにより我々はウェブページを閲覧することができます。
従来のHTTP/1.1では、ウェブサーバーに対して原則1つずつしかリクエストを送信することができず、サーバー側もその1つのリクエストに対し1つのレスポンスを送り返すことしかできませんでした。
少し難しい話なので、簡単な例を出してみましょう。
たとえばウェブページ上に2枚の画像があったとして、1枚の画像を表示するようにリクエストを送り、サーバー側からのレスポンスを得た後に、2枚目の画像のリクエストを送る、というような形です。
このように1リクエストに対して1レスポンスのラリーを継続することによって、我々はウェブページを確認することができています。
しかし今回話題になっているHTTP/2は複数のリクエストを同時に処理することが可能なのです。つまり、上記の例で言えば、2枚の画像を1回のリクエストで伝えることができ、さらにサーバー側からレスポンスも1回で済むのです。
ここまで来ればお分かりかもしれませんが、このラリーが短ければ短いほどウェブページの表示速度は速くなるのです。したがってHTTP/1.1よりもHTTP/2の方が表示速度を速めることができるということです。
クロールを効率的に行えるように変わる
今回のウェブマスター向けブログで公開されたように2020年11月からHTTP/2がGooglebotでサポートされるようになりますが、あらゆるサイトが恩恵を受けるわけではありません。いわゆる大規模サイトのようなものが恩恵を受けることになりそうです。
GooglebotがHTTP/2でクロールすべきサイトなのか、Googleによって利点があるかないかが判断されて決まることになるでしょう。
GooglebotがHTTP/2をサポートするようになることでクロールを効率的に行うことができるようになります。クロール頻度が増すわけではなく、あくまでも効率的にGooglebotがクロールできるようになるというだけです。
前述したように複数のリクエストをサーバーに送信することができ、尚且つ複数のレスポンスを処理することができるようになるので、サーバーの負荷を軽減することが期待できます。
HTTP/2にアップグレードすべきか?
あえてメリットを挙げるのであれば、クロールが効率的に行われるようになることで、新規ページのインデックスは、以前より早くなる可能性はあるでしょう。
しかし先述したようにGooglebotがHTTP/2でクロールするかどうかは分かりません。
もちろんサイト側から「HTTP/2」でクロールして欲しいと依頼することもできません。
実際に稼働しだした際には、HTTP/2で通信している場合、Search Consoleにメッセージが届くそうです。もちろんサーバーログでも確認は可能です。
そして今回の情報を見て、アップグレードすべきかどうかという問題ですが、GoogleがHTTP/2でクロールすべきと判断するような大規模サイトであればまだしも、数千ページのサイトであればそこまでする必要は現段階では「ない」と言えるでしょう。
当然のことですが、HTTP/2に変わったからと言って検索に影響することはありません。
ただし、HTTP/1.1だとしても全く問題はありません。
しかしいずれ大規模サイトへと変化していくことを考えているのであれば、気にかけておきたい内容です。
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