2017年4月後半、Googleウェブマスター向け公式ブログにて「検索における最新の品質向上について」という告知が行われました。
これに伴いGoogleはいくつかの重要な変更を実施しています。
【通称：プロジェクト・アウル（Project Owl）】

こちらはアウルアップデートとも呼ばれる事もあり今回の変更を指します。
では具体的にどういう変化があったのか見ていきたいと思います！

プロジェクト・アウル（Project Owl）の全貌

①アルゴリズム変更

今回のアルゴリズム変更にて「フェイクニュース」の評価が下げられました。
事実と異なる内容であったり、誤解を招く内容、攻撃的な内容、差別的な内容など偽情報に対しての制裁となります。
Googleは今まで「検索結果に表示される情報が正確かどうか」について保証していませんでした。
しかし、近年ではフェイクニュースが上位表示され大きな混乱が発生するケースも見られます。
そこを問題視してGoogleが進めていたものがプロジェクト・アウルとなり、今回のアルゴリズム改良の経緯となっています。

②評価ガイドライン改訂

評価ガイドラインは人間の評価者が検索結果の品質を判定するために用いるマニュアルとなります。
Googleはフェイクニュース対策のアルゴリズムが想定通り機能しているかどうか判断をする為、検索品質評価ガイドラインを改定しました。
これは「①アルゴリズム変更」を正確に行う為に、併せて改訂されたという形になります。
今回のアルゴリズム変更による変化を人の目で見て、今よりも改善が必要な部分を特定するために利用します。

③フィードバックシステム提供

こちらは簡単に言うと「不適切なサジェスト検索の内容をGoogleに報告しやすくした」というものです。不適切な内容を見つけたらGoogleに即報告できるようなフォームが検索結果に付加されました。
主な変更点としては【オートコンプリート】にて出現する予測候補に対してフィードバックが出来るようになった点。もう1つ【強調スニペット】に出現する内容に対してフィードバックが出来るようになった点です。多くの利用者から報告が上がったものは、今後Googleの方で修正されていく形となります。

大きく分けて上記3点がProject Owlの全貌となります。

今回のアップデートは近年では珍しくGoogleが世界中で告知を行っています。
それだけ力を入れているという事が伺えますが、品質の高いコンテンツ作成を意識している通常のウェブマスターにとっては、あまり心配する必要のない内容とも言えるでしょう！