昨今、検索エンジンのAI導入が進んでいます。
その中で、Googleは検索エンジンに画期的な革新を図り、新たな検索フィルタ機能を導入することを発表しました。
それが『Perspectives』です。

「Perspectives」ってなに？

「Perspectives」とは日本語で「視点」「観点」「展望」という意味があります。
Googleは「Perspectives」の導入によって、検索を新たな視点や観点から行えるように変革することに決めたのです。
Googleの公式発表ページへのリンクをご用意していますので、こちらを参照してください。
https://blog.google/products/search/google-search-perspectives/

Googleは昨年「Helpful Contents Update」を実施しました。これによって、クリックを誘導するために作られたような薄いコンテンツを排除し、人々が本当に役に立つものを検索結果に表示させることに注力しました。
さて、今回の「Perspectives」はどのようなことが目的なのでしょうか。

新フィルタ「Perspectives」導入の目的はなに？

Googleが提供しているサンプルのページを見てみると分かりますが、今までの検索結果のようにテキストリンクが10本表示されるような形式ではなく、さまざまな画像や動画、あるいはテキストが表示されていることが分かります。

まるでSNSのような検索画面になっていますよね。
少し表示方法は異なりますが、TwitterのタイムラインやInstagramの検索ボタンを押したときのような感じになっています。
SNS時代の今、Googleはこのような表示方法に変えることで、検索の視点を変化させることが目的だと考えられます。

そしてこのフィルタの最大の魅力はページのコンテンツを作成した人（クリエイター）が表示されたり、コンテンツの人気が表示されることにあります。
投稿した人やそのコンテンツの人気がわかるとなれば、まさにSNSですよね。
要するに投稿した「ユーザー」や「いいね」の数が表示されるようなものです。

今までの検索結果はなくなるのか？

現段階では今までの検索結果のような表示がなくなるという発表はありません。
あくまでも「新フィルタ」としての発表のため、検索窓直下に「Perspectives」のボタンが表示され、そこをクリックするとこのフィルタが作動する仕組みになっています。
そのため、検索結果の表示自体が変わってしまうようなことはありません。
ただし、今後この機能が存分に活躍し、SNS時代の今にとてもウケるようなことになれば、従来の10本のテキストリンク表示による検索結果は変わってしまうかもしれません。

まとめ

新たに発表された「Perspectives」は数週間後に導入されると発表されています。
おそらく従来通りアメリカから導入されることになるでしょう。
その他の地域でいつから実装されるのか、今は未定です。
しかし今回の新たなフィルタによって検索に何らかの影響が起こることは間違いありません。
投稿したユーザー（クリエイター）がわかるとなれば、E-E-A-Tの重要性もまた増すのではないでしょうか。