Googleは検索結果に表示する情報を、ユーザーにとってより良いものにすべく様々な変更を加えています。そのひとつに、「強調スニペット」と「ナレッジパネル」というものがあります。

今回は、最近のこれら検索結果の変化についてお話させていただきます！

強調スニペットの減少とナレッジパネルの増加

強調スニペットが表示されるクエリは、時と共に増加し続けていたのですが、11月上旬に減少に転じました。それと時を同じくして、ナレッジパネルが表示される検索クエリが増加しました。一部の強調スニペットが、ナレッジパネルに移動した形になっています。

この２つを一言で説明すると、強調スニペットは検索結果の上部に表示される情報で、ナレッジパネルは検索結果の右側に表示される情報です。
しかし、それは位置だけの違いではありません。

強調スニペットとは…

ユーザーがGoogle検索で質問をするような検索を行った際に、その回答となるテキストコンテンツがあるWebサイトから該当箇所を抜き出して検索結果の最上部に強調表示する仕組みです。検索結果一覧の上部に囲まれて挿入されるので、ユーザーに注目されるのが特徴です。

スマートスピーカー『Google Home』で音声検索をした際に読み上げられるのも強調スニペットです。

ナレッジパネルとは…

Googleが保持している「ナレッジグラフ」と呼ばれる情報データベースをもとに、特定のトピックに関する構造化された詳細情報を検索結果の右側に表示するパネルの事です。
ナレッジグラフは、人物や場所、作品などあらゆる物事について関係性を理解して、それを反映して追加情報と共に検索結果に表示する機能です。

強調スニペット減少の影響

強調スニペットに選ばれると、検索結果の上部に表示されアクセスを多く獲得できますのでとても重要です。音声検索をする機会が増えてきており、その重要度も増しています。

今回の現象により、その恩恵がなくなるというのはサイトオーナーからしてみれば大問題です。しかし、今のところは主に強調スニペットに表示される『Wikipedia』が対象であって、一般のサイトには今の所あまり影響は出ていないようです。

強調スニペットを表示させる方法

強調スニペットに表示させたい場合はどうすればよいでしょうか？アルゴリズムは公開されていないので確実に出す方法はありませんが、下記を意識すると選ばれやすいようです。

• ある程度網羅した情報を間違いがないように掲載する
• あいまいな表現はさけて言いきる
• 簡潔な質問と回答を同じページ内の同じセクションにテキストで掲載する
• 回答の近くに関連する画像をつける
• Tableタグやリストタグで分かりやすい表をつける

今後はこのような強調スニペットの対策も必要となってくる事でしょう。