ついにパソコン用Googlebotの時代が終了! MFI、きちんと理解できていますか?
- 投稿日:2024.06.13
- 風俗SEO
Googleは2024年の7月5日以降、パソコン用のGooglebotによるクロールとインデックスを完全終了することを発表しました。
当ブログでも何度か取り上げてきたトピックスでしたが、ついにこの話題に触れるのも(ほぼ)最後になりそうです。
過去のブログはこちらから。
影響を受けることはあるのか?
まずは、Googleの公式発表についてご覧ください。
Mobile-indexing-vLast-final-final.doc | Google Search Central Blog | Google for Developers
こちらのドキュメントで説明されている内容で重要な点は以下の通り。
- 2024年7月5日以降、パソコン用Googlebotでクロールされているサイトもスマートフォン用Googlebotでクロールされるようになる
- サイトのコンテンツがモバイルデバイスで全くアクセスできない場合はインデックス登録できなくなる
- ただしGoogle for Jobsや商品リスティング(product listings)などいくつかの特殊検索ではパソコン用Googlebotが稼働する
しかし、ほとんどのサイトがこれらの内容が関係しないと思います。
既にスマートフォン用のGooglebotに対応しているはずだからです。
MFI(モバイルファーストインデックス)の構想が初めて正式に発表されたのが2016年の11月。
そこからおよそ8年の歳月が流れました。
この間にスマートフォン用Googlebotに切り替わっているサイトの方が圧倒的に多いはずです。
MFIをちゃんと理解できていますか?
しかし多くのサイトに影響しないのになぜこのトピックスを取り上げたのか。
もちろんSEOの時代のうちのひとつが終わるという重大トピックスではありますが、影響しないのならわざわざ記事にするほどでもないですよね。
私がこのトピックスをあえてここで挙げた理由は「モバイルファーストインデックス」と「モバイルフレンドリー」をかなり勘違いしている方が多いと知ったからです。
キッカケはゲイリー氏(Gary Illyes)のLinkedIn でのコメント。
The difference after July 5 will be that the site will need to be accessible to the smartphone user agent of googlebot. Whether the site is mobile friendly or not is irrelevant in this case, though it would be nice if it was mobile friendly.
(ゲイリー氏のLinkedInより原文ママ)
日本語訳すると、以下の通り。
7月5日以降の違いは、スマートフォンのユーザーエージェントであるGooglebotがアクセスできるサイトである必要があることだ。
この場合、サイトがモバイルフレンドリーかどうかは関係ない。
このコメントが出てくるということはゲイリー氏のもとに相当数こういった質問があったり、目についたりしたのでしょう。
モバイルフレンドリーとの違い
さて今回の話題の中心であるMFIとモバイルフレンドリーについて説明しましょう。
まずモバイルフレンドリー。
モバイルフレンドリーとは、スマートフォン用にコンテンツの表示を最適化してスマートフォンなどのモバイル端末でサイトを閲覧しやすくすることを指します。
もしもモバイルフレンドリーではない場合は、スマートフォン用のページがないために、モバイル端末でアクセスしてもパソコン用の表示が適応されます。
もっと分かりやすく言いましょう。
「モバイルフレンドリーである」とはつまり「モバイルユーザーに対して親切な設計(配信)ができている」ということです。
一方でMFI(モバイルファーストインデックス)。
MFIとはインデックス登録やランキングの決定に対してモバイル版のコンテンツを使用する、という意味です。
かつてはパソコン向けのコンテンツがインデックス登録やランキングにおいて重視されていましたが、スマートフォンユーザーの増加に伴い、スマートフォン用のコンテンツが評価の対象が切り替わりました。
このように内容を見れば全く別物であることが分かると思います。
名前が似ていてややこしくなってしまう気持ちも分かりますが、混同して考えないようにしておきたいところです。
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