Googleは検索セントラルブログに検索ランキングシステムの一部を公開しました。
初めに、今回の記事で全てをご紹介することはできませんので、詳しい内容やここで紹介したこと以外のシステムについて知りたい方は以下のURLよりドキュメントを参照してください。

Google検索ランキングシステムのガイド

ランキングシステム概要

１． AIシステム

まずは以前よりGoogleが検索ランキングの決定要因のひとつとして導入していると言われていたAIシステムです。
BERT、MUM、Rank BrainなどのAIシステムが導入されています。
これらのシステムは近年になり導入されたものですが、Googleが「キーワード」や「検索意図」をどのように読み取っているのか、また「検索結果としてなにを列挙すべきなのか」を判断している要素ですから、非常に重要度の高いものです。
AIに関しては以前取り上げた記事があるので、そちらで詳しく確認してください。

Googleが導入している４つのAIを紹介！クオリティがより重視される時代へ

２． 重複排除システム

Googleがコンテンツの重複を嫌うことは有名な話です。
サイト内に同一のコンテンツがあったり、他のサイトと同じ内容のページを作ることをGoogleは嫌います。
そういったサイト内のコンテンツの中から、コンテンツの内容が重複しているのかどうかをシステムで排除しています。
役に立たない重複を避けるためにこのようなシステムが導入されています。

３．完全一致ドメインシステム

聞きなれないシステムだと思いますが、これも以前よりGoogleが発言してきた内容を思い返すと分かると思います。
このシステムのおかげで、ドメインに含まれる単語とコンテンツが検索に関連しているかどうかを見極めることができます。
たとえば「風俗」がメインコンテンツであるにもかかわらず、ドメインに含まれる単語に「kekkon（結婚）」「lunch（昼食）」などの単語があると、コンテンツとドメインが一致しませんよね。
こういったことを読み取っています。
Googleのドキュメントでは「ドメイン」と言っていますが、ディレクトリなどもこのシステム（もしくは似たシステム）が読み取っているのではないかと考えられます。

４．鮮度システム

「鮮度システム」と聞くと魚や野菜などの鮮度を保つためのシステムのように聞こえますが、当たらずとも遠からずではないでしょうか。
ドキュメントの方でも取り上げられている例ですが、「地震」などが起きた際に本来は直近で起きた地震の情報を検索結果に出す方が良いことは明らかですが、このシステムが作動しなければ「地震に関する統計情報」などの資料が出てくる可能性があります。
SEOに関わらずとも、日常の検索結果を豊かにしてくれているのがこのシステムだと言えます。

５．お役立ちコンテンツシステム

これは、以前取り上げた「Helpful Content Update」の根幹に関わるシステムです。
ユーザーが生成したユーザーのためになるオリジナルコンテンツを検索結果できちんと表示させることを目的としています。
こちらに関して詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

先日ロールアウトが完了した「Helpful Content Update」ってなに？

まとめ

今回はGoogleが発表した検索ランキングシステムガイドについて５つピックアップしてご紹介させていただきました。
内容を見てみると分かることでもありますが、過去に生じたアップデートが由来になっているものが非常に多いです。少し懐かしい気持ちになる方もいるのではないかと思います。
ここまでしっかりとガイドを表示したのは初めてだと思うので、ぜひドキュメントの方で確認してみてください。