SEO対策として有効な手段はいくつかあります。
たとえば、サイト内のHTML要素を適切にしたり、ページのコンテンツをユーザーにとって価値のあるものにしたり、ページの表示速度を高めることなどが挙げられます。
これらはサイト内部の対策ですが、サイト外部からの対策もあります。
たとえば、関連性のあるリンクなどがあります。
リンクはGoogleの検索エンジンが始まった時からSEOとして有効な手段として認識されていますが、同時に危険性もはらんでいることも知っておかなければなりません。

リンクは「数量」で測れない

リンクは“あればあるほどいい”と思われがちですが、そんなことはありません。
確かにリンクが多い方が、多くのユーザーに共有されやすくなりますし、広く認知されることにもつながるでしょう。
しかし、リンクについて考える時に大事なことは「数量」ではありません。
もちろん、ある程度「数量」も大事ですが、それよりも「質」や「関連性」が大事です。

リンクの数量が多くても、質の悪いリンク（簡潔に言えば良いコンテンツではないページからのリンク）では意味がありません。
リンクの数量が多くても、関連性のないリンク（簡潔にいえばテーマが異なるページからのリンク）では意味がありません。
むしろそれは自サイトにとっても相手方のサイトにとっても不利益になり得るものです。

未だ「スパムリンク」が横行している

「スパムリンク」という言葉をご存知でしょうか。
スパムリンクとは、コンテンツの内容が薄く、テーマ性の乏しい質の低いリンクを指します。
かつてはその質の低いリンクであっても評価の対象となっており、SEOの手法のひとつとして使用されていました。
もちろんこれはGoogleの意図している良いリンクではないですから、Googleによる対策が行われるようになりました。

それが「ペンギンアップデート」です。
このアップデートによって、Googleのガイドラインに違反しているスパムリンクやリンク構築をしているサイトに対して、ランキングを下落させることができました。
初回は2012年に行われ、以降2016年まで何度も行われました。

この結果スパムリンクなどの悪質な被リンクはその数を減らしましたが、完全になくなったわけではありません。
Googleのガイドライン違反であるスパムリンクを使って、順位捜査を画策する人たちは未だに存在しています。

Googleはスパムアップデートを行っている

こうしたスパムリンクの対策として、Googleは2021年よりスパムアップデートを実行しました。
初回は2021年6月に行われ、そこから定期的にアップデートを展開しています。
そして2022年10月19日にもスパムアップデートが実行されました。

Today we released the October 2022 spam update. Find out more about spam updates at https://t.co/XthD5GF06M . We’ll update our ranking release history page when the rollout is complete: https://t.co/sQ5COfvo3J

— Google Search Central (@googlesearchc) October 19, 2022

とはいえ、このアップデートによってスパムリンク全てを排除することはきっとできません。
ではどうすればいいのか？
その最善手は自分たちのサイトを自分たちで守ることです。
定期的に自サイトにリンクしているサイトを見て回り、スパムリンクを見つけ次第、リンク否認ツールを使ってスパムリンクを処理することが必要です。

まとめ

スパムリンクを生み出す人たちが完全に消滅する未来は「ない」と断言できます。
GoogleのAI技術の進化によって、ある程度スパムリンクがなくなっても、その網をかいくぐってスパムリンクを生み出す人たちがまた生まれます。
だからこそ、自衛の気持ちを持たなければなりません。
今ランキングに伸び悩みがあるのなら、今一度、自サイトのリンク状況を確認してみることをオススメします。