SEOについて調べると必ずといって良いほど「コンテンツ」と「リンク」が大事という内容の記事が出てきます。
Googleは「良いコンテンツはリンクによって拡散される」という風に考え、検索エンジンのアルゴリズムを組み立てました。
ですので、「コンテンツ」と「リンク」が非常に重要であるのは間違いないのです。
しかしここで言われるリンクは、いわゆる「被リンク」ですよね。
では、サイト側から発信する「発リンク」はどうなのでしょうか？
今回は「発リンク」について考えていきます。

「被リンク」と「発リンク」

まずは「被リンク」と「発リンク」をおさらいしましょう。
例を出して説明しましょう。

あなたは風俗店のウェブサイトを運営しています。

• （１）とある風俗ルポライターが、あなたのお店のことを自身の運営するサイトで紹介してくれました。
• （２）非常に良いコンテンツを書いてくれたことに感銘し、あなたはそのルポライターのサイトで紹介された記事を自身のサイトにも記載しました。

（１）のケースでは、あなたのウェブサイト（風俗店側）は被リンクを受けたことになります。
（２）のケースでは、あなたが発リンクをしたことになります。
つまり、同じリンクでも、どちら側に向いているのか（ベクトルの向き）によって変わります。

「発リンク」のSEO効果

結論から言えば、「発リンク」が検索ランキングの向上に直接結びつくかといえば「NO」です。
ただし、直接的な効果はないものの、間接的に効果を与える可能性はあると考えられます。

Googleのジョン・ミューラー（John Muller）氏が「発リンク」に関して発言した内容を以下にまとめます。

あなたのサイトから他のサイトへのリンクはランキング要素ではないものの、あなたのコンテンツに対して価値をもたらす可能性があり、その結果として影響する可能性がある

他サイトへの適切なリンクは、ユーザーに価値を提供する優れた方法です。ユーザーがコンテンツのリソースを確認したり、より多くの情報を見つけたりすることに繋がる

発リンクの注意点

「発リンク」が効果的であることは理解できたと思います。
しかし実際に発リンクをするときに注意しておきたいこともあります。

１． リンクの数を増やし過ぎてはいけない

発リンクがユーザーの役に立つとしても、何個も何個もリンクがあるとそれはかえってユーザーの邪魔になってしまいます。
これは逆にGoogleの評価を落としかねません。（ガイドライン違反になる可能性があります）

２． 関連性・信頼性のあるコンテンツに対してのみリンクする

リンクはそもそも「関連性」が高いものにのみ行うものですから、リンクする際は関連性の高いものだけにすることを徹底しましょう。
また、ユーザーにとってそのリンクが効果的なものであるようにするために「情報の信頼性」は非常に大事です。

３． 信頼性のないコンテンツには「nofollow」

情報の信頼性は非常に大事ですが、やむを得ずリンクしなければならないこともあります。
そういった信頼性に欠けるコンテンツに対してリンクする時は、必ず「nofollow」を使用するようにしましょう。

まとめ

今回は「発リンク」に関して説明していきました。
発リンクSEOは検索ランキングに直接的に影響を与えるようなものではありませんが、ユーザーにとっては非常に助かるものになる可能性があります。
しかし使い方を間違えると、ガイドライン違反になったり、評価を下げてしまう要因になったりすることもあります。
正しい方法で、適切に発リンクして、運営するサイトをより良いものにしていきましょう。