AMPのサポートを多くのサイトが打ち切る、AMPに未来はあるのか?
- 2021.12.10
- 風俗SEO

AMPに未来はあるのか?Twitterやアメブロなどの有名サイトが次々とAMPサポートを打ち切り始めています。
TwitterがAMPサポートを終了
AMPに関する開発者向けページでTwitterは、2021年の第4四半期にAMPのサポートを終了することを告知しています。
AMPのサポートを私たちは終了するプロセスにあり、2021年第4四半期には完全に使わなくなる予定です。
すでにツイート内のページがAMP対応していても、通常ページに連れて行くように仕様が変わっているようです。
以前はAMPバージョンのページがあればそちらを表示していました。
AMPの成功事例として取り上げられたWashington PostもAMP配信を終了、Search Engine LandもAMPを終了しました。
日本人に身近なサイトだとアメブロもAMP終了の過程に入っています。
どうしてAMPをやめるのか
AMPが好まれていない理由は次のようなことでしょう。
- 広告が制限される
- 通常ページとは別にAMPページを運用するコストがかかる
- 通常ページでもトップニュース カルーセルに掲載されるようになったことによるアドバンテージの消滅
- アクセス解析の妨げ
- JavaScriptなどを用いたインタラクティブ機能の限界
AMPのメリットがデメリットを上回らないことで消えつつある状況なのでしょう。
AMPの利用価値とは
しかしAMPにはまったく利用価値が残っていないということでもありません。
現時点で利用価値が3つ思い浮かびます。
①コア ウェブ バイタル最適化
AMPの最大のアドバンテージはコア ウェブ バイタルに最も最適化しやすいフレームワークということが上げられます。
AMPはもともとモバイル向けページのパフォーマンス向上を目的として開発されています。
AMPはコア ウェブ バイタルに要求される指標に対して、優れたスコアを取得することができます。
HTTP Archiveによれば、AMPとコア ウェブ バイタルには相関関係が見られるとのことです。
例えば、AMPを停止後にコア ウェブ バイタルが悪化した際にAMPを再開すると再び良好に戻ったといったことがあります。
AMPを実装すればPageSpeed InsightsやLighthouseを駆使しながら何度もパフォーマンス改善しなくても、優れたコア ウェブ バイタルを手にすることができると言えます。
ただし、開発者として高いスキルがある、またはそういった人が常にサポートしてくれてパフォーマンス改善が難しくなく、AMPを使わなくても良好なコア ウェブ バイタルを保つことができるのであれば話は変わります。
SXG(Signed Exchange)に対応することで、Googleのモバイル検索からのアクセスはユーザーのプライバシーを保護しながらキャッシュからコンテンツ(HTML、JavaScript、CSS、画像、フォントなど)が返されます。
プリフェッチが効くのでAMPと同程度に高速となります。
コア ウェブ バイタルがすべてだとは言えませんが、ユーザー体験向上という点でコア ウェブ バイタルは無視できるものではありません。
ですので、AMPを使わなくてもコア ウェブ バイタルを改善できるのならAMPは不要ですが、コア ウェブ バイタルの改善が難しいならAMPが手っ取り早いコア ウェブ バイタル最適化となります。
②ウェブストーリー
ウェブストーリーはAMP HTMLをベースに作成されています。
コンテンツフォーマットとして悪くないものだと思われますが、日本では普及できていません。
普及された時にAMPの利用価値が見直されるかもしれませんね。
③Bento AMP
AMPのコンポーネントだけを利用する仕組みをBento AMPといいます。
現在のAMPはページ全体がAMP対応している必要がありますが、Bento AMPは通常ページでもamp-lightboxを使用することやamp-accordionを使用することが可能です。
※Bento AMPは現在試験提供中です、興味がある方は調べてみてください。
AMPに未来はあるのか?
AMPはGoogle主動で始まりました。
AMPは現在Googleから離れ、OpenJS Foundationに正式参加しているウェブの1つのフレームワークとして立ち位置を確立しました。
AMPが直近で消滅するとは考えられませんが、数年後、数十年後はわかりません。
数年後、数十年後は過去のものになっている可能性もありますが、ウェブの世界では進化が激しくどんなテクノロジーにも繁栄と衰退があります。
AMPには間違いなくメリットがあり、利用価値を見出せるサイトは確実にあると言えますので、当面は存続し続けるものだと言えます。
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